毎日の生活を左右する断熱材
2020/02/22
2020.2.22
毎日の生活を左右する断熱材
先日、OB様とお話ししていた時の会話です。
OB様「それにしても今の住宅は30~40年前の家とずいぶん違うよね。」
私「そうですね。昔の家は屋根と壁と柱と床があって雨風をしのぐのが第一の目的だったんじゃないでしょうか。」
OB様「それが、どんどん暮らしやすいよう、工夫されてきているんですね。」
私「そうなんです。今の家は昔と比べると暑い夏と寒い冬にも、ずっと快適に過ごせるようになりましたよね。」
(以下略)
このような話は、築30~40年で今まで大きなリフォームをしたことのない実家住まいの方々からよく聞きます。
室内温度の観点から快適に過ごせる理由は、サッシの性能や断熱材などの建材の進化と、気密や施工などの施工者の知識と技能の向上などが大きな要因です。
そもそも住宅の側面は、柱と壁でできています。
断面図を見ると、柱が外壁(サイディングやモルタルなど)と内壁で挟まれています。
その外壁と内壁の間にあるのが断熱材です。
細かく言えば、柱と柱の間に入れられる「内断熱」と、柱の外部側と外壁との間に施工される「外断熱」があります。
断熱材の種類を大きく分けると、繊維系断熱材と発砲プラスチック系になります。
【繊維系断熱時材】
繊維系断熱材は、細かい繊維の間に空気を閉じ込めることによって、断熱効果を発揮します。
繊維自体の太さや密度によって断熱性能は異なってきます。
細かい繊維を密に詰めた断熱材ほど、断熱性能が高いです。
繊維系断熱材は、硝子を繊維状にした「グラスウール」や、岩などを繊維状にした「ロックウール」のような『鉱物繊維系』と呼ばれるものと、
新聞古紙などを材料とした「セルロースファイバー」のような「木質繊維系』と呼ばれるものがあります。
主な特徴としては
『鉱物繊維系』
・価格が手ごろで普及している
・高い断熱性能を得るためには密度と厚みが必要
・耐燃焼性がある
・防音材としても使用される
・充填施工に適しているが、施工性によって効果が大きく変わる
・防湿材の施工が必要
『木質繊維系』
・自然素材のため環境に優しいイメージが強い
・価格が割高である
・防音材としても使用される
などといった事が挙げられます。
『発砲プラスチック系断熱材』
発砲プラスチック系断熱材は、プラスチック素材の中に無数の細かい泡を閉じ込めている構造の断熱材です。
発砲プラスチック系断熱材の断熱性能は、プラスチック自体が熱を通しやすいかだけでなく、閉じ込めてある泡の大きさや数によっても変わってきます。
「硬質ウレタンフォーム」や「ポリスチレンフォーム」などがあります。
主な特徴は
・暑さに対して断熱性能が高い
・防湿性が他の断熱材より高く、結露防止効果が高い
・硬質ウレタンフォームは現場発泡することが可能
・形状の自由度が高く、結露防止効果が高い
・価格が鉱物繊維系より高いものがある
などといった事が挙げられます。
家を建てるからには、これからずっと快適に過ごせるかにかかわってきます。
コスト面も気になりますが、実際に住み始めた家が暑いや寒いなど失敗したからと言って簡単にリフォームできるものではありません。
構造面のスペックは十分考慮して、家づくりをしましょう。
当社の推進するパッシブデザイン住宅では室温シュミレーションをします。
四季を通してLDKの室温を計算し、できるだけ自然エネルギーを活用して、より経済的に住めるようにします。
また年間を通して安定した室温は、ヒートショックのような病気にも効果があります。
省エネ住宅に関するご相談にも対応します。
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