今さら聞けない『ZEH』って何
2020/03/07
2020.3.7
今さら聞けない『ZEH』って何
今、家づくりをするときによく耳にする「ZEH」という言葉、「よく耳にはするけれど、 一体『ZEH』ってなんだろう?」と思われる方は多いそうです。
当社にご相談される方からも、「今さら聞けない気がする・・・」という声を多く頂戴します。
ZEHとは「ゼッチ」と読み、“Zero Energy House”(ネット)・ゼロ・エネルギー・ハウスの略なのです。
経産省のHPでは
「外皮の断熱性能等を大幅に向上させるとともに、高効率な設備システムの導入により、室内環境の質を維持しつつ大幅な省エネルギーを実現した上で、再生可能エネルギーを導入することにより、年間の一次エネルギー消費量の収支がゼロとすることを目指した住宅」
となっていますが、簡単に言うと、「家の性能を良くして、エアコンやLED照明や液晶テレビなど省エネ家電で節約し、太陽光発電などを活用することで光熱費0を目指そう」という家です。
単に太陽光発電を付ければいいということではありません。
お客様の中には、「太陽光発電いっぱい載せたらいいよね。」なんてことを言いますが、それ以外の項目も必要です。
まず、1.住宅の断熱性能を上げて、夏は涼しく冬は暖かくする。
2.省エネ性能の高いエアコンや照明など家電や給湯設備を使う。
3.太陽光発電などで自宅のためにエネルギーを創る。
以上の3つの取り組みが必要です。
ちなみに“ネット”・ゼロ・エネルギーというのは、“使う”エネルギーをゼロにするのではなく、“創る”エネルギーと併せて“収支を”ゼロにするという意味です。
では、上に挙げた3つの取り組みのためには、家を作る際に何をすればよいのかというと・・・
1.断熱性能を上げるために家の断熱性能を上げるためには、高気密、高断熱にしてくれる素材を使用します。
家によって違いはありますが、お家を建てる際には壁の中などに断熱材と呼ばれる、家の外の寒さや暑さから家の中を守る素材を使います。
この素材を使うことで、家の外が寒くても中は暖かい、逆に外が暑くても中は涼しい、ということを実現できると言われています。
"ZEHの家づくりを行う際には、高気密、高断熱な断熱材を選ぶことで、二酸化炭素の排出量を抑えることができるほか、国土交通省からは、ZEH向けの断熱材を使用することで、年間で8万円以上もの冷暖房費を削減できるということも発表されています。
お客様は、住宅のコストをできるだけ安くといいますが、年間8万で35年(フラット35で考えると)280万円光熱費削減できます。
高性能な断熱材を利用すれば、冷暖房をあまりつけなくても、1年を通して快適な暮らしが可能になりますし、室内での温度差も少なくなるため廊下やお風呂で寒い思いをするということもなくなります。
冬場の激しい温度差を抑えることができれば、ヒートショックの予防にも役立ちます。
また、結露もしにくくなるので、カビやダニの発生を抑え、家を長持ちさせることができます。
断熱性能を上げると光熱費だけでなく、健康面でもメリットがあります。
ただ、いくら高性能の断熱材を使っていても、隙間だらけの家では家の中から熱が逃げてしまいますし、逆に外の熱も入ってきてしまいます。
何度もHPや勉強会でお伝えしていますが、いい材料でも施工が悪ければ意味がないのです。
お客様には伝わりにくい部分ですが。
なお、壁の断熱材の厚みを増やすことだけで断熱性能を高めると、壁と窓の断熱性能の差が大きくなり、室内温熱環境の温度差ができ、窓辺から不快な冷気が流れてくることがあります。
壁より断熱性能が低い窓の断熱性能を高めることで、断熱性能のバランスが良くなり、快適性が高まります。
このように、家の断熱材やサッシを工夫し、省エネをはかることが、ZEHに向けて「家の断熱性能を上げる」ことになります。
しかし、当社が取り組んでいるパッシブデザイン住宅は、当然断熱性能は上げていますが、過度に上げることもしません。
なぜなら、高気密高断熱の家は当然冬は暖かくなりますが、夏はもっと熱くなります。
毎年、猛暑と言われている日本では高気密高断熱の家+αが必要です。
その+αがパッシブデザイン住宅の要素です。
宮脇建設では冬には、寒さに応じた過ごしやすさ、夏には、暑さに応じた過ごしやすさをできるだけ家電に頼らずに、家づくりをご提案させていただいています。
本当の省エネ住宅に関するご相談にも対応します。
松山市で本物の自然素材を使ってパッシブデザイン(COLABO STYLE)で注文健康住宅を建てるなら地域密着工務店、宮脇建設